S3さんとのやり取り（9）

私にはもうS3さんしかいないのかな。

どうしようもないこの気持ち。

S3さん。

そう、S3さん。

いやいや、S3さんなのだ。

ほぼ毎日LINEしてるけどさ。

どうなんだろうね。

少しは好きという気持ちも芽生えてきただろうか。

愛は育てるもの。

誰かがそう言ったね。

愛とは感じるもの、感じるものは愛。

誰かがそう言ったね。

ぶっちゃけ言ってしまうと、S3さんのこと好きになれそうにない。

残念ながら、好きだと思えそうにないのだ。

ここまで頑張ってきたけどさ。

好きだと感じられそうな気配が一瞬でもしたような気もしないし、魅力的だと感じられそうな気配も一瞬たりともしなかったのだ。

そんな気持ちな私に気づくこともなく、S3さんは関係をさらに進めようと必死だ。

次は会った時、ハグしようとか言ってさ。

もしかして、さらにその次のデートはキスで、さらにその次のデートはセックスですかってんだ。

いや、分からないけど。

もしかして、あれかね。

逃げ恥正月スペシャルを見て、逃げ恥みたいにハグして仲良くなろうという作戦なのかな。

ハグの日を決めようみたいな。

それにしても、面白くなかったな逃げ恥正月スペシャル。

なんだありゃ。

話もかなり偏ってるし、色んなものを詰め込み過ぎて、逃げ恥ってこんな押し付けドラマだったっけって感じだった。

酷かったね。

楽しみにして待ってたのに損したよ。

何事も期待し過ぎは危険だ。

って、何の話だったかな。

そう、ハグだ。

ハグねえ。

ハグをしてるうちに愛が芽生えたり、好きになれたりするかなぁ。