デートに行ってきた（4回目）（UMさん）

UMさんとのデートに行ってきた。

最初はいつも通りなデートだったのだ。

そう、いつも通りドライブして食事して終わりっていうね。

ところがね。

いや〜。

はぁ〜。

まさか、あんなことになるなんてな。

まさかだよ。

そんな女性に見えなかったのにな。

まぁね、彼女もいい年だからね。

焦りもあったのかもしれない。

3回デートしたのに、私が全く何もしないからね。

私が草食系男子だから、このままだと何も進まないと思って、勝負に出たのかもしれない。

そう、食事して車で送っている時に、「まだ早いから、○○さん家に行ってみたいな。」と言われた所で、ズバッと断れば良かったんだよ。

あそこで断らなかったから、駄目だったんだ。

まだ魅力的に全然見えないのに、男の家に招待してしまったという過ち。

普通に考えて、未婚の女性が1人で男の家に入るっていうのは、つまり体の関係を期待してだろう。

誰でも分かるようなことなのに。

私のバカバカ。

家に入って、とりあえずコーヒーを入れてあげてさ。

私は失礼のないように無難に対応したよ。

そう、しばらくはカフェで話すみたいに雑談したりしていたのだ。

それで、私がトイレに行って部屋に帰ってくるとさ、気づいたんだよね。

太ももが見えるくらいの位置までUMさんのスカートがまくれているのに。

今思えば、この時点でサヨナラすればよかったのだ。

でも、その時は、我が家のようにリラックスしてるのかなと単純に思ってしまったのだ。

私のバカバカ。

リラックスしてるからといって、太ももがあらわになるくらいまでスカートがまくれるわけねえじゃん。

その後、色々していると、なんとね、パンティーが見えたのだ。

UMさんがスカートをこうムジャってしてね。

これは意図的に見せてるよね。

こ、これは、まさか誘ってるの？って、流石に私も感じ取ってしまったね。

私に襲えっていうポーズかなって。

魅力的な女性なら襲ってしまったかもしれないが、そこはまだ全く魅力的だと思えてない女性だ。

太ももをいくら見せられようが、パンティーをいくら見せられようが興奮どころか何も感じない（それはそれで男として不安になってくるけどな）。

てなわけで、無視して、これこれあれあれと呑気に話していたのだ。

アホだな。

ここまで鈍い男がいるのかっていうくらいアホだな。

そして、ついにね、UMさんの方から来てしまったのだ。

頭が混乱したが、「新婚さんいらっしゃい！」に出てくる積極的な新婚女性の話に影響受け過ぎだぞUMさん！と頭の中でツッコんだよ。

まぁ、UMさんも最初は勢いがあったのだが、経験が少ないのか、最初のきっかけさえ作れば後は私任せだったのか、それとも私が乗り気に見えなかったから失敗したと思ったのか、いよいよスタート地点に着いた所で、言葉で私に確認してきた。

私はなるべく傷つけないように言葉を選んでエッチな行為はできないことを伝えた。

まぁ、断った時点で傷つけたかもしれないが。

気まずい感じになってしまった。

気まずい沈黙が続いた。

しばらくして、彼女が少し目をウルウルさせながら「私のこと嫌い？」と言われたので、思わず「好きだけど、そういうのはまだ早いと思う。」と答えてしまった。

アホです。

私はアホなんです。

大馬鹿者です。

もう馬と鹿です。

なぜ、気持ちにもない「好きだけど」という余計な言葉を付けてしまったんだ。

まだ好きじゃないだろ。

そんなこと言ったもんだから、結局、UMさんと交際することになってしまった。

彼女は少し安心した顔をしていたが、私の方は…。

私は一体どうすればいいんでしょう？

頭が痛い。