道を聞く（挑戦7回目）

本当に久しぶりだが、「道を聞く」に挑戦してきた。
都会での道を聞くだ。
都会は平日の昼間でも普通に若者がたくさん道を歩いているから便利だ。
人自体が多いが。


いや〜、それにしても本当に久しぶりだった。
女性と話すのに慣れるというのが非常に重要なので、女性に会える難易度が低い方法で婚活パーティーばかり参加していたが、やはり「道を聞く」も重要だ。
なにしろ、魅力的な女性と話す機会が無いから魅力的な女性と話すのはなかなか慣れないからな。
「モテるマンガ」でも、かなりお勧めしていた。
「道を聞く」ことで以下の3つの効果があるそうだ。
1.声をかける訓練
2.あたたかさを知る
3.いい女は多いと分かる
詳しくは「モテるマンガ」を見てもらいたい。


そんなわけで、超久しぶりに「道を聞く」に行ってきたわけだ。

しばらくは、ボーと突っ立っていた。
足が動かない。
時々、魅力的な女性を見かけて、行くぞ！と思うのだが、足が動かなかった。
駄目だなぁ。
ただ道を聞くだけなのに。
時間がどんどん過ぎていき、もう駄目かなと思った。
こんなんじゃダメだ！道も聞けない男のままじゃ結婚できないぞ！と最後の勇気を振り絞って、6を数えながら足を動かした。
まぁまぁ美人系の20代中盤くらいの女性だ。
道を聞くために「すみません。」と、とりあえず横から声をかけた。
顔は正面を向いたまま、目だけがこちらを向いたのだが、返事してくれることもなく目を正面に戻すと、気のせいか歩く速度が早くなった（無視されたショックでそう感じたのかもしれない）。
駄目だった。ナンパで面倒くさい人と思われたのかもしれない。


ショック。
私はあまりのショックに近くの壁の方に行き、心を落ち着かせることにした。
と、直後に隣に目鼻立ちのしっかりしたメッチャ美人な女性が隣に来た。
背筋もビシッと伸びていて、すごい魅力的だ。

これはチャンス！と少し胸がドキドキしたが、さっきのショックからまだ立ち上がれなかった。
どうせ無視されるわとか、気持ち悪がられるわとか、そういった負の気持ちばかりが湧いてくる。
結局、10分くらいその状態が続いた。

心も落ち着きかけた頃、女性が動いた。
見ると、冴えない男が歩いてきていた。
「待った？」と聞かれると、「ううん、今着いたところ。」って笑顔で答えていた。
ありえねぇ。
こんな魅力的な女性を10分も待たせておきながら笑顔でお出迎えさせる冴えない男。
全然イケメンでもないし、金持ち感もない、普通より冴えない感じの男。
なんで、こんな不釣り合いな女性と付き合えるの？
羨ましい。
無人島効果なのか〜。男だらけのサークルに入る女がチヤホヤされる理論なのか〜。地方から都会に出てきたので友達もいなくて寂しいから難易度下がる理論なのか〜。
それとも、行動力なのか〜。
なぜ、こんな魅力的な女性と付き合えるんだ〜。
しかも、10分以上女性を待たせるというありえないことやっておきながら、落ち着いて「待った？」とだけ。
やっぱ、違うわ〜。
女性はどんな時でも落ち着きのある男が良いんだな。
私だったら、魅力的な女性相手に少しでも遅れようものなら、必死に走ってゼエゼエ言いながら、この世の終わりみたいな顔して「遅れてごめんなさい。」ペコペコペコペコだもんな。
もうそのまま土下座してしまいそうなくらい必死に。
余裕なさ過ぎだ。
完全に見下される男だ。
余裕の欠片もない男だ。

魅力的な女性に対しても、余裕のある態度をとれるようにならないとな。
そのためには、魅力的な女性に慣れる必要がある。
魅力的な女性と付き合うのが一番だが、それは鶏が先か、卵が先かみたいなものだ。
やはり「道を聞く」をして魅力的な女性に慣れないといけないかな。