道を聞く（挑戦8回目）

県外に来ている。


駅で電車を待っていると、隣に座っていた40代女性から荷物を見ててくれと頼まれた。
どうやらトイレに行きたいが荷物が重いから置いておきたいようだった。
私は、怪しい荷物（爆発物や麻薬関係）なのかもと警戒してドキドキした。
10分くらいして、普通に女性は戻ってきた。
女性からありがとうございますとお礼を言われた。
人のために何かするって気持ちがいいな。
誰かの役に立つっていいことだ。
そんなことを思った。



仕事ではぐったりで疲れた。
しかし、ホテルでグッタリしている時間は無い。
最初は婚活パーティーでも行こうかなと思っていたのだが、例え上手く行っても遠距離恋愛になってしまうしな。
それに、参加できるかどうか分からないのに事前に申し込んでおくのもな。
てなわけで、道を聞くをしてきた。


人助けで女性の方も気持ちよくなれるんだって思うと、道も聞きやすい。
WINWINだ、そう思って、勇気を振り絞って、20代前半の可愛い女性に「すみません」と声をかけた。
女性は目を大きくしてビクッとして「すみません」と足早に過ぎ去って行った。
なんでなんだ。
うまくいかない。
可愛い女性だったから、ものすごい緊張してしまい自然な感じで「すみません」と言えてなかったのかな。
怖そうな顔や気持ち悪い顔して滑舌も悪く声も小さかったかも。
確かに可愛かったからなぁ。
アイドルなんかより可愛かった。
それとも、可愛い女性だったから、またナンパかよウゼーとか思って逃げられたのか。


私はショックを受けてホテルに帰った。
もっと打たれ強くならないといけないな。
この世はNOが当たり前の世界なんだ。
そんな中でYESが得られるように努力するから価値がある。
分かっていても人からNOをされると辛い。
駄目だな自分。
ナンパする人は、何十人の女性に声をかけるそうだ。
たくさんのNOを受けてもへこたれない。
そういう心の強さを持たないといけないな。