デートに行ってきた（1回目）（TTさん）

デートに行ってきた。

この前お見合いしたTTさんだ。

そう、あの運命の人だと思いたいTTさんだ。

こんな女性と結婚したら、幸せしかないと思えるTTさんだ。

こんな女性と結婚できるなら、寿命が半分になってもいいと思えるTTさんだ。

TTさんのためなら死ねるとさえ思えるTTさんなのだ。

あの運命のお見合いから、TTさんのことが頭から離れなくて、睡眠不足気味な私。

もう、頭の中はTTさんで一杯。

しかしね、TTさんと会ったのだがね。

会ってる間は本当に幸せだったよ。

この時間が永遠に続けばいいのにってね。

まぁ、そういうふうに思っていたのは私だけで、TTさんは早く終了させたかったのだろうな。

一応、気を使ってくれていたようだが。

なんとかいつものペースに持っていこうとしたのだが、うまくいかず。

さらに、そんな状態で、恋愛に関する話をしてしまったものだから、全く盛り上がらず。

一応、気を使って話を拾ってくれはしたが、全く作戦がうまく行ってないことは明白だ。

少し変な空気になってしまったような気がすることもあったし。

なんとか次のデートの約束をしようとしたのだが、駄目だった。

遠回しに断られた。

いや、遠回しだったのかな。

まぁ、とにかく断られた。

こうして、TTさんとは駄目になってしまった。

ていうか、最初から駄目だったのだろうな。

ていうか、会う前からダメだった気がする。

1億円の商品を売ってる高級なお店に、一文無しの貧乏人が入ろうとするようなもんだ。

つまり、門前払い。

最初から、不釣り合いだったのだ。

それはわかっている。

しかし、TTさんが忘れられない。

あれほど魅力的な女性なんて、おそらく、もう一生出会えないだろう。

いつもなら、それほどショックも長引かないのだが、今回のショックは大きい。

いつもはリーマンショックどころか、ドットコムバブル崩壊にも及ばない、単なる一日限りの暴落程度のショックなのに、今回はコロナショックレベルだ。

つまり、今までの経済危機とは全く異次元のショックなのだ。
その性質がそもそも違う。

しばらく、立ち上がれそうにない。

私が目標とする魅力的な女性には全く相手にされない。

現実が見えてしまった。

もう婚活辞めたい。

本当に辞めたい。

人生自体辞めたい。

苦しいな。

辛いな。

涙が止まらない。

枕が涙で濡れてビチョビチョして気持ち悪い。

人生ってうまくいかないもんだね。