飲み会だった（3）

飲み会だった。


いつもどおり、男だけの飲み会だ。

まぁ、いつもどおり孤独な飲み会になってしまった。
なんで人とうまく話せないかな。
周りとなんか温度差があるというか。
頑張って話しかけてもなんだかなぁで終わってしまった。
駄目だなぁ。
私は飲み会で浮いた存在だ。
最初は頑張って話しかけたりするが、特に盛り上がらず段々と孤独になっていく。
最後の方は、早く終わらないかなと時計ばかり気にしてしまう。
泣きたくなるな。


そういえば、隣では女子大学生が飲み会をしていたようだ。
キャッキャウフフって感じで声が可愛らしかった。
「おめでとう」って騒いでいたので誕生日祝いだったのかな。

私の隣の席の男達が、「おめでとうだって。△△もおめでとうって言って来いよ（笑）」みたいな感じでふざけてあっていた。
行くのだったら、ぜひ私もって感じだ。

キャッキャウフフって楽しそうだなぁ。
トイレに行く廊下ですれ違ったが、良い香りだった。
（勘違いされたら嫌なので言っておくが、私は変態ではないし、鼻をフガフガさせて嗅いだわけではない。廊下が狭かったから、お互いの距離が近くなって、たまたま良い香りがしてきただけだ。）
若い女性特有のほんのりと香る良い匂い。
30代以降の女性には無くなってしまう貴重なものだ。
臭い香水や加齢臭とは全然違う。
もう、この匂いだけでも、なんだか魅力的に思えてくる気がする（笑）
そういえば、赤ちゃんも良い匂いがするよな。
この前抱かせてもらったが、凄く良い匂いがした。
もうずっと抱いていたいくらいだった。
こういった匂いは、人を引き寄せるための匂いなのかな。
あ〜、早く結婚して思う存分一緒にいたい。

隣の席のオヤジ臭や汗臭さを嗅いで苦痛な気分を味わいながら、話にうまく入れるわけでもなく。
私は何をしているのだろう？
悲しくなってくる。